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【Professional Review】サクソフォーン奏者 松下 洋さん|Sonority Japan Classic Model

2026.10.16
【Professional Review】サクソフォーン奏者 松下 洋さん|Sonority Japan Classic Model

サクソフォーン奏者・松下 洋さんに、Sonority Japan Classic Modelをご使用いただきました。

普段の練習から本番、協奏曲での演奏まで実際にご使用いただき、Sonority JapanならではのS・M・Hの使い分けや、リードの育て方、音色について詳しくレビューをいただきました。

【松下 洋さん 演奏動画】

https://youtu.be/-L_mqwh__bs

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松下 洋さん REVIEW

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Sonorityリードで初めて音を出した時の感想は、
「とても音が出しやすく、吹きやすい」でした。

製作者の冴規くんが考える通りに、「初心者の方や吹奏楽での使用でも発音がしやすくなるように」との意匠がしっかりと反映されています。

演奏ジャンルを問わず、どなたにもまず試してみてほしい吹きやすさです。

手に取っていただければわかる通り、とても丁寧な作りと品質管理をされていて、長く使えるリードであり、丁寧に育てていけばもっと長く使えるリードだと感じます。

リードはどうしても天然のものなので、素材の質がダイレクトに反映されるものです。

もちろん、削ったりカットをすれば手を加えることはできますが、自分も何度も試してみて、それも簡単ではなくセンスが必要な技だと感じました。自分には向いていませんでした。

自分は基本的に、5枚/10枚入りのリードを買った時には、1枚ずつ順番に使います。

多少軽く感じたり重く感じたりしても、それもリードの個性だと思い、そのまま演奏しています。

新品のリードを使うのは本番の日のみです。

一度本番で使用したリードは、基本的には翌日から練習用となります。

古いリードを捨てられないタイプなので、そうすると無限に迷ってしまう。だから、これまではある意味使い捨てるような使い方をしていました。

しかし、Sonorityリードはしっかりと乾燥されているので、十分に湿らせて使用するという手順が必要です。

使用しているのは4M〜4H、練習では4Sがちょうど良いです。

こうして使用していると、パッと取ってすぐ吹くというサイクルには適していませんが、使用前にリードをしっかり湿らせる必要があるので、いつの間にかリードが育ち、安定してきたように思います。

そして、安定してからは長持ちすると感じています。

練習用、本番用と、しっかり育ててみたいなと考えが改まっているこの頃です。

硬さの管理と品質の管理が徹底されているので、日頃リードを育てない自分にとっては、リードを選ぶ手間がだいぶ省けたようにも思います。

自分は、ステージ上では練習よりも少し厚めに感じるリードを選びます。

練習の時と同じようにできれば良いのですが、空間が大きくなることと、緊張で身体に力が入るので、練習用だと突然本番中に薄く感じてしまい、うまくいかないタイプです。

本番の日のリードに迷ったら、ちょっとだけ厚いと感じるものにしています。

Sonorityリードは、細かくS・M・Hと分けられているので、その使い分けが明確なのが非常にありがたいです。

練習では4S、本番では4M、協奏曲では4H。

とても思考もすっきりします。

音の出しやすさについては奏法にもよるかもしれません。

自分の場合は、リードの反応時点の抵抗感でアタックをコントロールしているので、4S〜4Hは重いと感じる方もいるかもしれません。ご参考程度にしていただきたいです。

音色は、すごく日本らしい、ピュアで優美な音色が出るリードです。

いつでも美しい音を出せる、そんな素敵なプレイヤーになりたいなと、なかなかうまくはいかないんだけども、今でも心に思っています。

SAXで一番大事なのはリードです。

本番直前に、楽器が変わっても、マウスピースが変わっても、リガチャーが変わってもなんとかなるんですが、リードが急に薄くなったり厚くなったりしたら、何にもできません。

一番口元に近い部分で、唯一動いて音を出す道具がリードです。

音のエネルギーは、息で振動するリードから作られています。

SAXは音を出すのが簡単とよく言われますが、現代の楽器は大きな力が出るように、大昔の楽器に比べてパワーが必要になっている楽器がほとんどです。

リードひとつで快適に変わる可能性があるので、ぜひ一度Sonorityリードを試してみていただきたいと思います。

そして、このリードに自分がもっとも共感するのは理念です。

同じ日本で、誰よりも日本の音楽シーンを見てきた製作者だからこその想いが反映されているリードです。

新しくリードのブランドを起こすのはとても大変なことだと思いますが、後輩でもある冴規くんの努力と活躍は、自分はずっと応援し続けるでしょう。

— 松下 洋

【使用について】

使用リード:Sonority Japan Classic Model 4S〜4H

練習:4S
本番:4M
協奏曲:4H

【松下 洋|プロフィール】

1987年、横浜市出身。

主としてソロで活動し、超絶技巧のコントロールを駆使した多種多様かつ膨大なレパートリーを擁する。演奏ジャンルはクラシック、ジャズ、ロック、現代音楽、バンドサポートなど多岐にわたる。

洗足学園音楽大学を首席で卒業し、優秀賞を受賞。東京藝術大学大学院を大学院アカンサス音楽賞を得て首席修了。

第1回いちのみや音楽コンクール優勝、第4回ジャン=マリー・ロンデックス国際サクソフォンコンクール優勝、第31回日本管打楽器コンクール サクソフォン部門第2位。第2回フレデリック・フェネル吹奏楽指揮コンクール セミファイナリスト。

タイ、中国、台湾、マカオ、フランス、シンガポール、韓国、ドバイ、ロシア、カザフスタンなど世界各国でも、講師、招聘奏者、国際コンクール審査員として活躍。2023年にはパリ・バンドレン社にてマスタークラスを開講し、韓国・パリ・上海にてサクソフォンコンサートを開催。

2020年「EVANGELION FINALLY」のレコーディングに参加。2023年「高橋洋子ワンマンライブ〜月十夜〜」にゲスト奏者として出演。

アジアサクソフォンコングレス評議委員、洗足学園音楽大学非常勤講師、三鷹吹奏楽団常任指揮者。

株式会社Mouton&Company取締役。ライブハウス「MarkⅥ mejiro」を運営。2024年7月、池袋アニメーションフィルハーモニーを設立し、代表を務める。

Apple Musicをはじめとする各種サブスクリプションにて「スーパーサクソフォンデュオ ニキータズィミン&松下洋」「the Art of Ghibli」を配信中。

2025年1月、ニキータ・ズィミンとの共同開発により、自身のサクソフォンブランド「XYZ」を発売。

2026年、ピアニスト黒岩航紀とともにギネス世界記録「世界最長のデュオコンサート」に挑戦。薮田翔一作曲による28時間に及ぶ大作『L’Odyssée』を世界初演し、28時間5分35秒の演奏記録でギネス世界記録に認定された。

現在、指揮とジャズを勉強中。激辛党。将来の夢は小説家。

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